2012年3月30日金曜日

Trouble - 431 Days


Troubleの新作。客演にGucci Mane、Bun B、Alley Boyなんかが参加してます。
去年の「December 17th」に比べてイケイケなトラックは少ないけど、それでもカッコいいっす。
中盤Verse Simmondsをフィーチャーしたバラード調の「Would You ?」辺りを挟んで、ちょっと
抑えた雰囲気になってからまたアゲていく感じが堪らんですな!うーん・・・これを聞くとマジで
Freshmanに選ばれなかった理由が分からんわ。迷うことなくDLですな。

2012年3月29日木曜日

Moment - Season Of Fever,Season Of Love



Momentから2枚の傑作Mixtape、「Season Of Fever」と「Season Of Love」。

「Season Of Fever」(左)は、攻撃的でイケイケな感じ。「Fever」ではCommonの名曲「I Used
to Love H.E.R.」や今話題のSALUの曲名を引用したり、「Ghetto Dreams」で高槻POSSEの
PEKOと「大阪新世代」をREPしてたりと、正に「ヒップホップ」な内容。

「Season Of Love」(右)はタイトルの通り、色々な形の愛情が詰まってます。「Love」は、阪大の
MASTERMINDのメンバーや関西の仲間など、日本で関わりのあった人達へのシャウトアウト。
過去~現在進行形のラブソング「Friends Again」「Got Till It's Gone」。「SAIKOU」はネガティブ
の中にポジティブを見出して、ヘッズにハッパをかける泣きのパーティーソング。

ただ2枚とも簡単には終わらせないのは、Momentらしい所。攻撃的な内容の「Season Of Fever」
のラスト「The Fear」では「どうすりゃいいかよく分かんない」と途方に暮れ、「Season Of Love」の
ラスト「Celebrate」はCommonの同名曲のジャック。原曲のPVとMomentのバージョンを比べると、
なんとも切ない気持ちになります。



ラップのスキルがあるのは当然の事として、その上でこういう捻ったセンスのあるラッパーっていう
のは自分の知る限り殆どいないし、Momentはやはり稀有な存在なのだと改めて実感します。

もう来週には兵役に入ってしまうみたいですが、2年後にはそれこそ「Celebrate」のPVみたく大阪で
パーティーしてるはず。東京でライブやってくれたら、その時は酒でも汲みかわしたいっすね。

2012年3月28日水曜日

DJ WATARAI & VIKN - BIONIC BOYZ



















TETRAD THE GANG OF FOURのメンバー、VIKNの新旧音源をDJ WATARAIがMIX。
収録曲の半数以上がこのMIX CDエクスクルーシヴの音源となってますが、これがカッコいい。
DJ WATARAIのMIXもTETRADのかなりクセのあるトラックを違和感なく繋げてて、さすがっす。

CDの内ジャケによると7月にはVIKNのソロ・アルバムが出るみたいです。この分だと、かなり
良い出来になってるんじゃないでしょうか。あとまさかのデミさんの2nd(!)が8月リリース予定
になってました。こっちの方はもうどんな内容か予想がつかないっ!

2012年3月24日土曜日

Mac Miller - Loud from Macadelic



セク山さんの「GWIG GWIG RADIO」聞こうと思ってたら寝落ちしちゃっててショック・・・と思ってたら
このビデオ見て超アガった。Mac Miller君のミクステ『Macadelic』から。トラックが今までのミクステや
アルバムに無かった感じですが、それでもカッコいいなあ。ビデオの前に『Macadelic』のカバーも公開
されてますが、こちらの方もこれまでとちょっと違う雰囲気。リリースが楽しみですなー・・・

ってエントリー書いてる内にリリースされてた!!DLリンクはこちらっす。ざっとトラックリスト眺めてたら、
客演にKendrick Lamar、Cam'ron、Lil Wayneとかアツすぎるでしょ!二度寝してから聞こう。

2012年3月23日金曜日

asamasshole - SMOKED HAM AND CHEEZE





















「NO MASTERING、NO VIDEO、NO STICKER、NO PROMOTION、NO MARKETING、
NO DOWNLOAD、NO SELL OUT」な、DJ ASAMAとMASSHOLEによるスプリットMIX。

前半が「Asama Side」、後半が「Mass-Hole Side」。どちらのSideも、アーバンなソウル・R&Bが
中心のMIXになってます。個人的には、よりファンキーな「Mass-Hole Side」の方が好き。
「Asama Side」から「Mass-Hole Side」にかけて、徐々に上がっていく感じがいい。タイトル通り、
「大人の嗜み」的な仕上がりやで。

2012年3月22日木曜日

Trouble - It's Time



XXLのFreshman 2012に惜しくも漏れたTrouble。その新作ミクステ『431 Days』からの先行カット。
A$AP RockyやAction Bronsonもそうですけど、今年は(今年も?)Freshmanから漏れたラッパー
の方がカッコいい気がする・・・この曲もいいですね。ミクステのリリースは3/27でっす、要チェック。

2012年3月21日水曜日

BASE - PUBLIC HOLIDAY BULLSHIT -March-











呂布カルマやCampanellaの所属するJet Cityから、BASE『PUBLIC HOLIDAY BULLSHIT』
シリーズ新作。3曲目「Crimson River feat.Big Bonz」ではトラックも担当してます。

今月もキレキレ、BASEの重い声とJet Cityというか東海のラッパーらしい生々しい言葉遣いが
いいですね。今月でいうと、鷹の目トラックの「糞の上塗り feat.Loki normal person」。容赦ない
罵詈雑言の数々で、音楽シーンへの不満や怒りをぶちまけてます。ダークで不穏なトラックとの
組合せも抜群。紋切り型の文句ばかりのラッパーより全然カッコいいよ。Jet Cityに栄光あれ。

2012年3月20日火曜日

ECD + illicit tsuboi - Tony Montana(Live)



3/18に小岩のBUSHBASHで行われた、ECDのワンマンLIVE。ボクは用事があって行けません
でしたが、ECDのYouTubeチャンネルにそのLIVEの動画がアップされてます。かなりのボリューム。
カメラマンは一子さんでしょうか。

中でもカッコよかったのは、前作『TEN YEARS AFTER』収録の「Tony Montana」。
ジミヘンの「Voodoo Child」~ツボイさんのコール&レスポンス~曲への流れが素晴らしすぎる。
2人の阿吽のコンビネーションはさすがベテラン。これは生で見るべきだったな・・・。

2012年3月17日土曜日

Febb as Young Mason - State of Mind



Cracks BrothersでのS Boogieの相棒、Febb as Youg Masonの新曲。トラックもラップも渋い。
そしてカッコいい。Cracks BrothersのEPを聞いた時も感じましたが、まだ10代とは思えない位の
貫禄・・・。恐ろしい子!FebbのソロでEPなりアルバムなりも聞いてみたいっすね。

2012年3月16日金曜日

Moment - Up Down



rev3.11からのリリース第2弾、Momentの5曲入りEP。兵役につく前に、オフィシャルで音源
が出て良かった。。

5曲中4曲のMIXをイリシット・ツボイ氏が担当してますが、ECDの新作のようなクリアな音に
仕上がってます。特にTNDとLil'諭吉のトラックとの組み合わせが抜群。

沖縄からMatchをフィーチャーした「The Game」のようなバトル・ラップや、「Eternity Rock」
「Errthing」の甘く切ないラブソング2曲も最高ですが、1曲目「Up Down」とラスト「Problems」
がこのEPの肝のように感じます。

特に「Problems」、異国人として日本で過ごすもどかしさ・ラッパーとしての自分に貼られた
レッテルに対する憤り・来るべき兵役への憂鬱、というMomentが抱える文字通りの問題が
語られてます。ここに「I LOVE HANDAI」のようなユーモアは一切なし。ただそうした問題を
踏まえた上で、「Up Down」で「墜落するものには翼がある 空に向いてまた上がる」とラップ
する姿にMomentの強さを感じます。「ラップだけが俺がここに居てた事実の証」というライン
通り、魂削って作られた渾身の5曲。

兵役の間の2年間なんて、普通のアーティストがアルバムを出す間隔と同じようなモノ。
このEPやミクステ・YouTubeの音源がある限り、ラッパー「Moment」が皆の記憶から消える
事は無いと思います!

2012年3月15日木曜日

Action Bronson - Blue Chips



Action Bronsonのミクステ。トラックはParty Suppliesというプロデューサーが全曲プロデュース。
ゲストにDas RacistのKOOL ADが参加してます。ちょっと意外な繋がりでした。

先行でPVが公開されてた「Hookers At The Point」の時点でイイ感じの雰囲気はありましたが、
やはり傑作!去年のStatik Selektahとのアルバムと比べると、今回のParty Suppliesとの方が
相性は良さげですね。トラックの自己主張が少ないというか、主役はあくまでラップ、っていう。

datpiffの「Listens」数見てると、まだそこまで聞かれてない模様。2012年のXXLのFreshmanに
選ばれなかった時みたく、拗ねちゃわないといいんですが(まあそれはそれで面白い)。

2012年3月14日水曜日

Wooh Da Kid - Strap-a-holics 2.0: Reloaded



Wooh Da KidのNEW、「Strap-a-holics」シリーズ第2弾(正確には第3弾?)。ほぼSouthside
全面プロデュース。今作も最高、素晴らしいっす。読書しながら流し聞きしてましたが、グイグイ
引き込まれました(同日リリースのFrenchieのミクステは微妙・・・)。

中でもグッときたのはWaka Flocka Flame、Gucci Mane、そしてSlim Dunkinがフィーチャー
された「Bricksquad Diva」。Lex Lugerプロデュース。Brick Squadのオールスターといった所。
改めて、R.I.P. Slim Dunkin。ホントに惜しい。

2012年3月13日火曜日

Gunplay - Bogota Rich



Gunplay、久々のミクステ。去年の1月1日に出た『Inglorious Bastard』以来でしょうか。
その間、「Team Gunplay Japan」という謎のtwitterアカウントが出現(@GunPlayJapan)。
日本で何か展開する予定あんのか、おい。

客演でAce Foodが参加、MMGからは参加無し。2曲目がDr.Dreの「Bitch's Ain't Shit」
ジャックですが、LE$の新作といい今USでキテるんですかね、ウェッサイ。他にRick Ross
「Stay Schemin」、Wale「Tats On My Mind」をジャックしてます。

前作よりボリュームは少ないですが、それでも相変わらずカッコええ。このミクステは次作
Bogota』の前編(意味合い的には「前哨戦」かな?)らしいので、そちらも期待。

2012年3月12日月曜日

The Men - Open Your Heart





















ガレージ/ローファイの作品をリリースしてるSacred Bonesから。ジャケが大変イイですな。
タワレコで試聴してカッコよかったので買いましたが、去年もアルバムリリースしてたみたい。
オフィシャルのディスコグラフィを見ると、他にもカセットとか12インチ・7インチが山程リリース
されてる。。チルウェイブみたいな音楽に押されがちですけど、このシーンも相変わらず活発
ですね。60年代から続いてるし、これはもうUSの伝統芸能みたいなもんか。

音はサイケの入った、ジャンクでノイジーなガレージ。野蛮で獰猛で爆発力ある。Voが激しく
叫んでるだけの「Animal」っていう、タイトルまんまの曲もあり笑。でもちょっとしたアレンジに
捻ったセンスが垣間見えて、そこは「ブルックリン」のバンドだなあと。ライブはドシャメシャで
目も当てられないような感じであって欲しいなあ(願望)。

2012年3月10日土曜日

ECD - Don't Worry Be Daddy



















前作『TEN YEARS AFTER』はタイトル通り、ECDが現在から過去を振り返った作品でした。
「トニー・モンタナにはなれなかったんだ」「時は止まらない」「驚いたな五十で子持ちだよ」と、
アル中時代から2人の子供を持つパパにまでなったECDの自叙伝。そこから比べると今作の
『Don't Worry Be Daddy』は、『TEN YEARS AFTER』以降のECDの「今」を切り取った作品
となってます。

先行でPVが公開されていた「まだ夢の中」子供達の将来への思い・不安。「5to9」家事に仕事、
そして家事という慌しい日常と、その中にある幸せ。「ときどきあそこに」そんな慌しい日常の中
での、ちょっとした息抜き。「家庭の事情」家族のため金のために、やりたくない仕事をしながら
音楽を作っている自分の中の葛藤。家庭の事情やECDの心情がますます赤裸々に表現されて
ます。トラックの方もリズムマシンの破壊力や音のクリアさを聞くに、ツボイさんの長いMIX作業
の成果が確認できますね。

ハイライトは終盤の「Wasted Youth」「にぶい奴らのことなんか知らない」「Sight Seeing」の3曲。
「Wasted Youth」の「パーティナイト」はやめないという宣言、「にぶい奴らのことなんか知らない」
での「感度しかない」「ドアの向こうにまだ見ぬストーリー」というリリックは、「まだまだやってやる」
というECDからの意思表明。最後の「Sight Seeing」は7分超のサイケな大作。ECDのキャリアの
中でも、文句なしの最高傑作でしょう。

このアルバム単体でも楽しめますが、奥さんで写真家の植本一子さんの『働けECD』を読むと更に
理解が深まると思います。同じ生活・環境を一子さんの視点から眺めたエッセイで、このアルバム
と対になっているような。

2012年3月9日金曜日

Lofty & lowercase - Honey Chicken





















アルバム全体で32分っていう短さもありますが、只今絶賛ヘビーローテーション中。
Metro Zuから、Lofty & lowercaseの2作目。1作目は我らがseminishukeiのトラック
をジャックした「Japan On My Mind」ですね。まさかMetro Zu、というかマイアミ勢が
ここまでの勢力になるとは、去年は思いも寄らず・・・。lowercaseのディスコグラフィ
見直して、追っかけますわ。

ドリーミーなサウンドに緩いラップがかなり心地いいです。でもそんな中で、いきなり
ドラムンベースみたいなトラックが出てきたりするのがコイツらの面白い所。Metro Zu
関連の作品では一番好きです。あと、sortahumanのSupaが客演で参加してます。
Freebaseも2曲プロデュース。Cyberpunk Funk!

2012年3月8日木曜日

SALU - IN MY SHOES





















BLのレーベル「ONE YEAR WAR MUSIC」とサインするまで、ボクにとってSALUは正体不明
の怪物みたいな存在でした。KYNの2ndに収録の「Silent Power」で、QNとKYNの2人を完全
に食ってしまったモンスター。

ただサインしてからは、少なからず「ハイプ」なイメージを持ってしまったし、多くの日本語ラップ
ファンも同じだと思います。アルバムからの先行PVに、アルバム未収録の豪華なREMIX公開、
iTunesで無料シングル配布、アルバムには各店舗によって別々の特典、雑誌やweb媒体には
露出しまくり。これだけ大々的にやられると、さすがに警戒してしまいます(これはSALUでなく
レーベル側のやり方の問題ですが)。

そんな空気の中で発売された、この『IN MY SHOES』。このアルバムでのSALUは、ビートの
上を流れるようなフロウにも関わらず、リリックははっきりと聞き取れるようにラップしています。
そこからするりとポップでメロディアスなフックに入っていき飄々と歌い上げる。このスタイルは、
サイン前のモンスターっぷりとは全くの別人のよう。SALUのリリックは所謂「社会派」なトピック
が多めで、そういったトピックは本来ボクは苦手です。ただ「ラップ~フック」の一連の流れ自体
に相当な気持ち良さがあり、リリックは遅れて頭に入ってくる感じ。こうなると、苦手なタイプの
リリックも何故だか聞けてしまう不思議。声も透明感のあるいい声をしてる。BLの抜けの良い
トラックと相乗効果を生み出していて、結果的にBLとのタッグは良い組み合わせだったと言わ
ざるを得ませんね。

異論がある人も多いかもしれませんが、ボクはこのSALUのスタイルは積極的に肯定したいと
思います。むしろこれまで自分が日本語ラップに対して、あまりにハードコアなものを求めすぎて
いたのかなと。PVを公開している「TAKING A NAP」「THE GIRL ON A BOARD」は、明らかに
ヒットを狙って作った曲だと思いますが、SALU(とBL)は「もっと開かれた音楽」としての日本語
ラップを突きつめているのかもしれませんね。SALUきっかけで、日本語ラップのDEEPな世界
にハマる人が増えるといいなと思います!

2012年3月7日水曜日

Action Bronson & Party Supplies - Hookers at the Point



Action Bronsonの新作『Blue Chips』からのPV。去年のStatik Selektahとのアルバムは若干
トラックが好みじゃなかったんですが、ラップは最高でした。この曲も最高。PVも面白いですね!
Action Bronson、役者もできそう。ジャック・ブラックを更にダメにした感じでいけば・・・。ちなみに
Twitterも結構面白いので、フォロー推奨です→@ActionBronson

肝心の『Blue Chips』ですが、YouTubeの説明を読んでると「去年一年間、自分を支えてくれた
人達にお返しをしたい」という所から始まったみたいです。他に「ヒットソングを作るプレッシャー・
サンプリングの許可・売り上げを気にせず、ただ楽しく音楽を作った」とも。フリーDLらしいです。
リリースは3月12日。超期待。超!

LE$ - Menace


Boss Hogg Outlawz所属のLE$、去年の超傑作『Settle 4 LE$ Volume 2』以来のミクステ。
リリース当初はLiveMixtapesにログインしないとDLできませんでしたが、今は普通にDLできる
っぽいですね。わざわざアカウント作ってまでログインしてDLしたワタシは一体・・・。

ミクステの前半はオリジナル、後半はウェッサイのジャック中心といった構成でしょうか。ジャック
元も、Grandmaster Flashの「The Massage」が入ってたりして面白い。個人的にはその後半の
方が好みです。ただ、前作にも参加してたDSFがプロデュースした曲が中心の前半もなかなか。
フックにMac Miller君が参加してる「Doin' My Thang」もイイ感じ。

前作には及ばないですが、なかなかの秀作じゃないでしょうか。今作だけでなくLE$のミクステは
程よいレイドバック感が堪らないですね。気持ちEです。

2012年3月6日火曜日

ERA. hi-def - 219



ERAちゃんのhi-def from CIA ZOOを迎えた新曲「219」。珍しくiLLな感じのトラック使ってますが、
ERAはあまり上手く乗れてないですね。hi-defの方がこのトラックには上手く乗ってます(hi-defも
地味に好き)。相変わらず言葉のチョイスは面白いです。

このトラックはボツになったデモ音源か何かなのか、それとも来るべきrev3.11からのリリースに
向けての布石なのか。rev3.11からのリリースは、いつものプレジのハイツな面々だけじゃなくて、
新しいトラックメーカーやラッパーとの組み合わせも見てみたいです。

Curren$y & Styles P - #The1st128



Curren$yとStyles Pの「それどこ繋がりよ!」みたいなコラボEP。2人共好きなラッパー
なんでかなり嬉しい。ゲストにまさかのDaz Dillingerが参加。これもどこ繋がりですか。

Curren$yのストーナーな気だるいフロウとStyles PのいかにもNYスタイルなガチガチの
フロウの組み合わせが意外と合ってて面白いっす。SnoopとWizみたいに「如何にも」な
組み合わせもいいですが、こういう正反対なスタイルの組み合わせもなかなかですね。

2012年3月5日月曜日

MondreM.A.N - MC ILLIN















Main AttrakionzのMondreM.A.Nの新作。前作の『MAN』は8曲・27分弱とコンパクトな作品
でしたが、今回は21曲・71分と大盤振る舞い。Squadda BよりもMondreM.A.N.推しなボクに
とっては、ラップをたんまり堪能できてかなり嬉しい。

プロデューサーの表記が無いので詳細までは分かりませんが、1曲目が「MondreHemworth」
となってるので、これはShady BlazeをプロデュースしたRyan Hemworthの曲かな。他の曲も
Greenovaもしくはオークランド繋がりのプロデューサーかと思われます。今作も出来はバッチリ。
ラップにかなりフォーカスした感があるのが前作と異なる点でしょうか。「いかにも」なトラックで
曲名が「cloud rap」だったり、「japanese blunts」て曲があったり(多分日本に一定のファン層が
ある事を認識したくさい)、やたら「cloud」って言ってたり、茶目っ気たっぷり(ジャケにも「cloud」
って書いてある)。

2012年3月4日日曜日

CE$ - Steal Da Sumthin




















CE$の新作MIX-CD。仕事終わりに何となく渋谷のユニオンに寄ったら入荷してて思わず
買っちゃった系です(浪費癖・・・)。いや、実店舗で売ってると思ってなくて、つい。

GrimeやRoad RapのMIXかと思いきや、いきなりSalem(!)から始まり、GuidoのREMIX
やSpaceGhostPurrp・Metro Zuのマイアミ勢にClams Casino、更にはMain Attrakionz
なんかも入ってて、相変わらず守備範囲広い。

最後のMain Attrakionz「Perfect Skies」からBalam Acab「Regret Marking Mistakes」で
締めるのが最高過ぎて悶絶。チルウェイブ追ってる人もクラウド・ラップ追ってる人も、UKの
ラップ・ベースミュージック追ってる人もみんな買いですよ。

2012年3月3日土曜日

SEEDA - 23edge





















『BREATHE』以降の、DRAKEやUSのエレクトロなトラックを意識した方向性は変わらず。
音は相変わらず良い。音のクオリティに関しては、日本語ラップの中ではずば抜けてますね。
「Burbs」「小金持」「DREAMZ」「Purple Sky」はお気に入り。個人的には受け付けませんが、
バキバキの四分打ちエレクトロの曲もあります。

ラップについては、『SEEDA』での1曲毎にフロウが変わるようなモンスターっぷりとは正反対
の、全体を通してリリックがちゃんと聞こえるようなハキハキとラップするスタイルで統一されて
ます。ファスト・ラップやバイリンガル・ラップは封印。ただこのスタイルも、持ち前の圧倒的な
スキルがあって初めて出来ること。

リリックは詩的で抽象的なもの(「Burbs」)、自分のセンス・スタイル(「SENCE」)、ファンや
周りの人間への感謝(「HOW FAR MY FRIEND」)、隣に住んでる(?)金持ち(「小金持」)、
そしてここへ来てまさかのクサ(「Purple Sky」)等々、社会派一本やりだった頃と比べて幅が
あります。「成功した、もしくは年を重ねたアーティストが何について語るか」という問題は何処
の国のどんなジャンルのアーティストも抱える問題です。SEEDAも『花と雨』以降はその壁に
ぶつかっていた感がありましたが、少しはブレイクスルー出来たかなと思います。『花と雨』の
ようなエンターテイメント性はありませんが、ブログで度々見せているような実直さが出ていて、
とても人間くさい。SEEDAのパーソナリティ含めての評価になってしまいますが、ボクはこの
あまりの真面目さ・正直さに心を揺さぶられました。

「オレはもうストリートにはいない」と宣言してからリスナーの期待とのギャップが広がっていった
のは間違いないですが、今作でSEEDAは自分のやりたい事と期待とのギャップの折り合いを
上手くつけることが出来たように思います。リスナーの側も、SEEDAのスタイルを受け入れる事
がようやく出来るのではないでしょうか(オレは出来たぜ!)。ボクにとってSEEDAは、ラップを
聴き始めるきっかけになったヒーローだからまだ物足りない部分もありますが、このアルバムが
一つの分岐点になる気がします。次の作品では、きっと『花と雨』を超えるような作品を聴かせて
くれるはず。ただ先の事は分からないし、今は素直にヒーローの帰還を祝いたいです。

2012年3月2日金曜日

Gapper and 5lack - Snowworld



「PSG」の「G」、Gapper待望のソロ。ビートはS.L.A.C.K. aka 5lack!なかなか良いですねー。
5lackのシンプルなビートとGapperの固いラップが合ってますわ。PVの最後にGapperと乾杯した
カメラマンはS.L.A.C.K.でしょうか。声がS.L.A.C.K.っぽい。何でもやるなあ、オイ。

最後に予告の出てたGapper and 5lackの『我破』、かなり楽しみです。こっちはPも顔出すかな。
というか、Pも今年こそはソロ出してほしい!PSGでもいいけど!

Ski Beatz,Cam'ron,Vado & McKenzie - Eddy Blu Tops EP

















先日リリースされたばかりの『24 Hour Karate School Presents Twilight』がクソ最高だった
Ski BeatzからフリーEP。Cam'ronとVado参加とか意外&アツイ!

フリーDL音源なので、さすがに音質までは望むべくもないですが内容はなかなか濃いです。
『Twilight』に入ってたようなメロウな曲から、鉄骨をぶっ叩いてるようなドラム音のハードな曲
まで。全5曲の中に、詰め込めるだけ詰め込んだ感じ。『24 Hour ~』シリーズやJetlife周りの
仕事を見る限り、今がSki Beatzのキャリア絶頂期なのでは。

2012年3月1日木曜日

T2K a.k.a. Mr.Tee - TOKYO RULES




















ラッパーを評価する指標として、リリックやフロウ・ライミング等の技術的な要素は必須だと
思います。ただそれとは別の次元で、「如何にハッタリかませるか」も重要だと思ってます。
リスナーをどんだけ現実から飛ばせられるか。その点で、T2Kのこのアルバムは最高だと
思います(あと忘れちゃいけないA-THUG!)。

金、女、仲間にドラッグ。T2Kが扱う浮世離れしたトピックは、まるでギャング映画を観てる
かのよう。「『スカーフェイス』を観過ぎだぜ、坊主」ってパンチラインもあります。しかもT2Kは
D.O.率いる練マザファッカー所属。例の事件にも直接関わってる。因果な話ではありますが、
その事が楽曲とT2K自身に魅力・説得力を与えてます。聴き終えた後、不思議と爽快感の
湧いてくる、極上のギャングスタ・ラップ・エンターテイメント。