2012年3月1日木曜日

T2K a.k.a. Mr.Tee - TOKYO RULES




















ラッパーを評価する指標として、リリックやフロウ・ライミング等の技術的な要素は必須だと
思います。ただそれとは別の次元で、「如何にハッタリかませるか」も重要だと思ってます。
リスナーをどんだけ現実から飛ばせられるか。その点で、T2Kのこのアルバムは最高だと
思います(あと忘れちゃいけないA-THUG!)。

金、女、仲間にドラッグ。T2Kが扱う浮世離れしたトピックは、まるでギャング映画を観てる
かのよう。「『スカーフェイス』を観過ぎだぜ、坊主」ってパンチラインもあります。しかもT2Kは
D.O.率いる練マザファッカー所属。例の事件にも直接関わってる。因果な話ではありますが、
その事が楽曲とT2K自身に魅力・説得力を与えてます。聴き終えた後、不思議と爽快感の
湧いてくる、極上のギャングスタ・ラップ・エンターテイメント。