2012年11月24日土曜日

Le$『The Struggle Continues』

テキサスはBoss Hogg OutlawzからLe$の新作。プロデュースにはMr. Rogers、Stunt N Dozier、DSFなどおなじみのメンツが多め。客演がある曲は全18曲中6曲と少なめで、BHOのボス・Slim Thug兄貴も1曲だけ。それでもさすがのクオリティ、今作もスムースなファンクが炸裂してて最高です。最近はDre Dayのこの間のやつやSlim Thug兄貴の過去作をずっと繰り返し聞いてて、Hタウン症候群が止まらない…。

2012年11月23日金曜日

BIOLLANTEZ『Garbage or Hors-d'oeuvre』

BIOLLANTEZという、ENDRUNというトラックメーカー(?)とSH BEATSこと骨川スネア氏が新しく(?)組んだユニット(?)のビートテープ。ダウンロードはこちら。もうすぐ消しちゃう、みたいなことをツイートしてるので興味ある方はお早めに。骨川スネア氏は、最近だとCAMPANELLA & TOSHI MAMUSHIのアルバムにもトラック提供したりしてたし、絶好調すね。このビートテープも最高。サンプリングメインのプロダクションだけど、古臭さは全くなし。ちょっとサイケがかってるところも面白い。USでいうとAlchemistに似ていると思う。ネオ東海だけじゃなく、大阪の新世代も要注目。


2012年11月21日水曜日

Clyde Carson『S.T.S.A.(Something To Speak About)』

オークランドのラッパー、Clyde Carsonの新作。プロデューサーのクレジットはないですが、音は派手さはないものの如何にもベイという感じで、調子いいっす。10曲30分超というコンパクトさも丁度いい。French Montanaの気合い入ったミクステを聞いた後だからかもしれないけど…。客演にはベイの重鎮E-40、同じくベイからIAMSU、西海岸の注目株Problem等々。夜に酒でも飲みながら聞いていたい感じ。

2012年11月17日土曜日

Action Bronson & The Alchemist『Rare Chandeliers』

Action BronsonとAlchemistのタッグによるミクステ。まずはジャケットの先行シングルのPVと同じくらいのバカさ加減が最高。Action Bronsonはこういうのホント似合うな。ミクステの内容も、Alchemistのネタ感の強いトラックとAction Bronsonのラップの組合せが鬼に金棒状態。Harry Fraudとやったりしてたけど、やっぱりこういうトラックの方が合ってますね。客演には、Schoolboy Q、Roc Marciano、Evidence、Styles P等々、豪華な布陣。前作の『Blue Chips』も傑作だったけど、こちらも負けずと素晴らしい。

2012年11月16日金曜日

NIPPS『Deuce Is Wild』

DJ Deezyによるデミさんこと、NIPPSの全キャリアを網羅したMIX CD。BUDDHA BRANDからTETRAD THE GANG OF FOUR、ソロ、他アーティストへの客演曲まで、幅広い選曲。改めてこうしてまとめて聞いてみると、BUDDHAの頃から声もラップも変わっていってるんだなあ、という印象。20年も経てば当たり前か。個人的にはB.D.とSEXORCISTを始めた頃からのデミさんが一番好きなので、これからもこの調子で長く頑張ってもらいたいっす。


2012年11月15日木曜日

Cory Mo『Country Rap Tunes 2』

Cory Moのカントリー・ラップ集、パート2。といっても、ボク自身が「カントリー・ラップ」というジャンルを理解してなかったので調べてみたら、wikiありました。「カントリー・ミュージックにヒップホップを混ぜた音楽」とのこと。そのままやんけ。該当するアーティストの例としてUGKが挙がってましたが、要するに南部の土臭いファンクなラップ・ミュージックということでしょうか。今作もその例に漏れず、ヒューストン産の粘っこいファンクが炸裂。客演ではUGKのBun B、Slim Thug、Killer Mikeといったサウスのアーティストを始め、Talib Kweliまでもが加勢。テンション上がってそのままの勢いで思わずパート1もDL。

2012年11月14日水曜日

Al-Doe『Nose Candy』

Smoke DZAのミクステに客演していたNYのラッパー、Al-Doeのミクステ。XXLには「Rising spitter」とか書かれてますね。客演にはSmoke DZAやVado、Chase N Cashe等々が参加。トラックは殆どをElemnt For Koncrete Jungle Muzikというプロデューサーが製作してますが、Harry Fraud、183rd、Lee BannonなどのSmoke DZAの作品に関係した名前もちらほらと。同じNYのStyles PやLloyd Banksを思わせるようなフロウと、オーセンティックなトラックの硬派な組み合わせがカッコいい。

2012年11月10日土曜日

DaVinci『The MOEna Lisa』

ベイエリアのラッパー、DaVinciの新作。bandcampだけじゃなく、soundcloudからもDLできます。この間リリースされたMain Attrakionzのアルバムからの先行カット「Do It For The Bay」での客演で初めて名前を知ったんですが、2年程前からコンスタントにアルバムをリリースしてた模様。プロデューサー陣もBlock Beattaz、Ammbush、Al Jieh以外は知らなかったんですが、このブログによるとベイのアツいヤツらが集まってるみたいです。客演ではMain Attrakionzがアルバムのお返しとばかりに1曲。他にFreddie Gibbsも1曲参加。時折見せる、跳ねるようなファンクネスがベイらしい。

2012年11月9日金曜日

Tha Joker『Two Weeks Notice』

前作『Why So Serious 2』から、約1年ぶりのTha Jokerの新作ミクステ。全10曲中3曲でJokerが喋ってるだけだったり、最近では定番の「Don't Like」のジャック(もう結構食傷気味…)が入っていたりしますが、他の曲はバッチリ。カッコいいす。「F.H.I.T.O.」とラストの「My Moment」のラップが、個人的には大好き。出来ればもう少しボリュームある作品で、Jokerのラップを堪能できたらなーと思います。

2012年11月7日水曜日

C.O.S.A.『CAPO』

ネオ東海のトラックメーカー、C.O.S.A.の新作ビート集。前作『REPLICAS』は16曲44分だったのに対し、今作は9曲21分とかなりコンパクト。にも関わらず、内容はオーソドックスなブレイクビーツからレゲトンをMIXしたような実験的なトラックまで、音もリズムも多彩でかなり聞かせる内容になってる。CampanellaのILLなREMIXが入っているのも見逃せない。このビート集の他にもTOSHI蝮『Blue Cheeeze』で2曲、今日発売の『CAMPY&HEMPY』でも4曲をプロデュース。ノッてますね。

2012年11月6日火曜日

Doe Boy,Lex Luger & Young Chop『Boyz N Da Hood 2』

Lex LugerとYoung Chopの名がクレジットされているものの、全曲この2人がプロデュースしている訳ではなく、半数くらいの曲は他のトラックメーカーがプロデュース。「お、このビートいいな」と思ってクレジット見たらJ Greenのビートだったのはびっくりした。プロデュースもやってるのか。808 Mafiaも1曲絡んでます。客演では、GBEからSDが1曲参加。Lil Mouse君(まだ13歳らしいです…)がさらっと入ってる感じは凄いシュール(Twitterのプロフィール画像がちょっと笑える)。

2012年11月5日月曜日

Young Scooter『Voice Of The Streetz』

Brick Squadに新たに加入した、Young Scooter。新入りの顔見世ということで、ボスのGucci Mane兄貴も客演で1曲参加。もたった感じのフロウがクセになる感じ。Lil DurkやChief Keefの新曲を聞いてからこれを聞くと、GBEの連中は色々と過剰なんじゃないかという気がしてくる…。あとYoung ScooterのTwitterを見てて知ったんですが、Brick Squadのブログというものが存在してたんですね。TumblrじゃなくBloggerでやってる感じが、なんとなくこのクルーっぽい。

2012年11月4日日曜日

Dre Day『Down Here N Texaz』

Boss Hogg OutkawzからDre Dayの新作。Bandcampで買う(10$)ことも出来ますが、ここからフリーDLも出来ます。本人が両方のURLをツイートしてるんですが、USのこういう所は相変わらず良く分からん…。Slim Thug、L.E.$.、M.U.GといったBHOのメンバーや、元BHOのKilla Kyleonが客演で参加。これぞサウス・ヒューストンといった感じのスムースなファンクが最高。また、「Chop It Up」「Screwed Up」「Puple Kist」といったタイトルや、シロップなジャケからも明らかなように、スクリューが(ここでも)全面的にフィーチャーされていて、かなり気持ちいい。最近の流行に対する、スクリュー誕生の地からの意地の返答か。

2012年11月3日土曜日

Lil Pooh & Zilla『Paid In Full』

Lil Poohと、今日もEPを発表したばかりのZillaがタッグを組んだミクステ。タイトルが、Eric B. & Rakimの1stと同じなのは意識的なのか。大半の曲をBoss Hogg OutlawzのL.E.$.やDre Day辺りをプロデュースしてるStunt N Dozierが担当していますが、これがカッコいい。「Motivation」「Speed Dial」「I Ain't That Shit」が個人的にお気に入り。しかし今作にも曲の一部にスクリューを取り入れたトラックが収録されてるけども、最近こういうのを聞く頻度がめちゃくちゃ高くなった気がする…。

2012年11月2日金曜日

Flip『F.L.I.P.(Fuck Love I'm Paid)』

French Montana率いるクルー・Coke Boysのメンバー、Coke Boy Flipのミクステ。ソロとしては、これが初のミクステみたいですね。Coke Boys関連のリリースは結構好みなものが多くて、毎回チェックしてしまう。今作も凶悪でいかつく、時にメロウで最高です。Coke Boy Flipのクールな雰囲気を漂わせた、気だるいフロウがカッコいい。客演では、French MontanaやChinx Drugzといった、Coke Boysの主要メンバーがバックアップ。French Montanaの新作も楽しみ。


2012年11月1日木曜日

Curren$y『Priest Andretti』

Curren$yの新作はいつも通りにモクモクのスモーカーと言い切りたいところですが、そんな中でも所々でハイになってる、という感じ。「Motion」「Talk My Shit」ではドラムがドカドカと鳴り、「Trip To London」はNeptunesかTimbalandがプロデュースしたようなトラック。話は逸れますがこの曲、というか最近のFiendは、まるで人が変わったみたいにラップのスタイルが変化してますね。アップリフティングな「Max Julien」や「For Seasons」も調子いいっす。