2011年11月3日木曜日

S.L.A.C.K. - この島の上で




















S.L.A.C.K.個人としての4thアルバム。
個人名義では今年2枚目、Sick TeamやCes2とのコラボを含めると4枚目ですね。

情報解禁になったのが発売日(11/2)の前日、つまり店頭入荷日にリリース発表っていう、
普通ならあり得ない展開。PUNPEEも「『告知するな』って言われてるからしません。」って
ツイートしてましたね。

アルバムはジャケット見たらある程度想像つくかと思いますが、3.11以降の日本が題材の
コンセプトアルバムみたいになってます。

ただ、被災地の方に向かって「頑張れ」って言うでもなく、ここ最近のSEEDAみたいに政治的な
トピックを持ちだすわけでもなく。地震や原発・放射能の問題で混乱気味の日本に生きている
S.L.A.C.K.の日常を、淡々とラップしてます。いろんな不安とか恐怖にさらされながら、それでも
これまで通り生活するしかないS.L.A.C.K.の姿がまるで自分のようで、心に沁みる。

多分S.L.A.C.K.のこれまでのアルバムで、一番パーソナルな作品じゃないでしょうか。
情報解禁を発売直前まで控えて宣伝もしなかったのは、S.L.A.C.K.の今の素直な心情・表現を
リスナーに「商品」として捉えて欲しくなかったからなのかな、と思ったり。

震災関連の音楽や表現は色々あったけど、これが自分には一番しっくりきた。