2011年9月9日金曜日

【レビュー】OKAMOTO'S - 欲望

OKAMOTO'Sのメジャー3作目。

日本の若手バンドの中では、ズバ抜けて好きなバンドです。

R&R・ガレージ・サイケ・ファンクなど60~70年代の音楽からの影響を強く感じます。
おそらく全員がかなりの音楽マニアで、音源でもライブでもカバーをやったりします。
日本のバンドでは珍しいですね。

特にライブが最高で、まだ皆20歳そこそこなのに演奏が抜群に上手い。
ステージパフォーマンスも激しく、ボクは「日本のハイヴス」と勝手に呼んでます。
今年のフジロックでも、2日目の朝から大いに盛り上げてました。

今作ですが、これまでのアルバムと基本的には変わりません。
構成としては8曲目「ハーフタイムショウ」を挟んで前半・後半に分かれるような形ですが、
昔ながらのLPのA面・B面を意識した作りでしょうか。

前半はレッチリ「Give It Away」(ほぼ完コピ!)や、ファンク~ブルー・チアーばりの
ヘヴィ・サイケになだれ込む「ハマ・オカモトの自由時間」などありますが、メロ重視の
曲が続きます。正直ここはちょっと退屈。岡村ちゃんのカバーもイマイチ。

エンジンが掛かり始めるのは、激ファンキーなジュリー「カサブランカ・ダンディ」のカバーから。



ここからファンクとR&Rを行ったり来たりの完全歩行者天国状態。
調子のいいファンク「オ・マ・エ」から、コステロのカバー「Pump It Up」のノリノリR&Rまで。

Voのショウ・オカモトは、歌い上げるよりもシャウトしてる方がセクシーで格好いいすね。

そして最後の「Future Eve」ですが、まさかのエモ!完全に新機軸!
これは完全に狙ってきましたね、こいつら売れようとしてます。

これまでの路線を維持しつつも成長もしっかりと見せ、尚且つ新機軸も披露。
ボク的には文句なし。その上まだ若い!

このままやりたい放題やってほしいですね!