ボクが敬愛するミュージシャンの一人、Stephen Malkmusの久々のソロ作。
前作との間にPavementの再結成が入ってましたが、4年ぶりですね!
確か前作は本人名義だったはずですが、今回はThe Jicksもクレジットされてます。
一回整理してみると1st・4thが本人名義で、2nd・3rd・5thは+The Jicksですね。
この辺の使い分けは何か理由があるのでしょうか(音を聞いてても正直不明…)。
今作の目玉といえば、プロデューサーにベックを迎えていることです。
ボクは世代が違うのですが、オルタナ世代の方にとっては狂喜乱舞の
組み合わせではないでしょうか。ボクもこれを聞いた時は小踊りしました。
しかし、いざ蓋を開けてみると、ベックの要素ZERO!清々しいまでに!!
果たして今回ベックは何をしたのか笑。
「プロダクションがキレイになったりするかな」と思いきや、そこも今まで通り
ローファイチックな仕上がり。
むしろ何も手を加えないことを選んだんでしょうか。
というわけで、今回のアルバムもマルクマス特有の脱臼ポップ全面展開に
なってます。何も変わってません。それでも最高です。
むしろ何も変わってないということそのものが最高!
前作は曲の出来がイマイチでしたが、今回は頑張ってます。
個人的には3rd以来の傑作ではないかと思います。
昔から思っていたんですが、この人の歌声を聞いていると田舎に戻ったような
安心感に浸れます。何か懐かしい、そして優しい感じ。
これ以上尖りもせず、かといって柔らかくもならず、
このままずっと、永遠にマイペースに活動を続けてほしいですね!