2014年1月11日土曜日

GRAVITY

単なる宇宙空間からの脱出劇に収まらず、人類は何処から来たのか、人はどう生きるべきか、そもそも人生は生きるに値するものなのか、神とは何か、等の壮大なテーマが映画の柱にあり、それらを下支えする形で映画史上に残るレベルのVFXや音響効果が使用されている(その逆ではない)。NASAの管制室の声を演じた俳優やエンド・クレジットのスペシャル・サンクス欄に載っている人名を見れば、過去の映画へのリスペクトも明らか。『トゥモロー・ワールド』と本作で、アルフォンソ・キュアロンの名は映画史に永遠に刻まれたに違いない。