2013年3月8日金曜日

How To Destroy Angels『Welcome Oblivion』

NINのトレント・レズナーの新プロジェクト、How To Destroy Angelsの1stアルバム。ちょこちょことvimeoにビデオをアップしてましたが、ようやくまとまった作品が到着。メンバーはトレントの奥さんマリクィーン・マンディグ、『Social Network』や『ドラゴン・タトゥーの女』の音楽でタッグを組んだアッティカス・ロス、そしてNINの『With Teeth』以降のアルバムでアート・ディレクターを務めたロブ・ジェダリンの4人。昔は何もかも一人でやった方が早いと言っていたトレントが、ここにきてこうしたグループを結成したのは興味深いというか、理由が知りたくはある。

サウンドは、エレクトロとアンビエントとノイズを上手く折衷させたような。終盤はテクノのような曲もあり。ただNINのような閉塞感やハードさ、インダストリアル色は薄め。この辺りは『With Teeth』以降の作風を引き継いでいるような感じ。特にハードさが薄いのはNINとは決定的に違う。こういう所はNINファンには受けが悪いかも。シンプルなようでいて緻密なアレンジは、トレント&アッティカスのコンビらしい。メインVoのマリクィーンの声も美しい。