Arctic Monkeys - R U Mine?

超唐突にYouTubeにアップされたArctic Monkeysの新曲。ますますストーナーというかメタル化
してますが、カッコいいっすね。Pitchforkによると、次のアルバムに入る予定は無いみたいです。
今のところiTunesでだけ手に入るんですけど、日本のiTunesには入ってない・・・。

インディ･ロックで、しかもArctic Monkeysみたいな大物がこういう形でリリースするのは珍しいん
じゃないでしょうか。アレックスはラップも聴くようなので、その内フリーで音源出すかも、ですね。

FREE HIRAGEN

ちょこちょこと上がってくる、HIRAGENのビデオ。これは新曲じゃなくて、一昨年に
発売された『CASTE』収録の「REASON」ですね。『CASTE』はマジ名盤。

何でこのタイミングでアップされたんだろと思ったら、ビデオに関する情報のとこに
「FREE HIRAGEN」とあります。「FREE HIRAGEN」。

「HIRAGEN死んじゃった」って噂になってたけど、今は塀の中にいるのか・・・
BIG JOEとかBESみたくなっちゃったんでしょうか。むむむ。

SALU - STAND HARD feat.SIMON,NORIKIYO,AKLO & Y's

SALU『IN MY SHOES』収録曲「STAND HARD」のREMIX！メンツが豪華ですな。PVもイイ。
なんでも限定公開らしいので、今のうちにチェックしときましょう。

SIMONもAKLOもY'sも素晴らしいんですけど、個人的にNORIKIYOのヴァースに掴まれました。
『メランコリック現代』ではかなり内省的な方向に進んで、それを自分もイイと思ったんですけど、
やっぱり所謂「ヒップホップ」なトピックについてラップしてるNORIKIYOは相変わらずカッコいい！
AKLOみたいなフレッシュなラッパーに混ざっても揺るぎないスタイル、リスペクト。あとSIMONが
@benzeezyさんに言及してたのはウケた。

この曲、タワレコで『IN MY SHOES』買うと特典CDとして付いてくるみたいです（詳細はここで）。
HMVの特典は全収録曲のインストCDなんで、自分的には買うならタワレコですかね。SALUの
アルバム、実は期待してなかったけど、このREMIXで楽しみになってきました。発売は3/7です！

ECD - 2012/2/20 経産省前原発再稼働抗議

2/20の経産省前抗議アクションでのECD。仕事を途中で抜けてきたらしく、作業着姿ですね。
パフォーマンス後に、ECDの後ろに居た方が興奮してる様子が写ってるのが、何かイイな。

soundcloudのECDのアカウントにも音源アップされてますが、コメントによると、このラップは
田我流の2ndアルバム『B級映画のように2』に収録されてるヴァースみたいです。これも相当
楽しみ。リリックも載ってるので、チェックしてみてください。以下、ちょっとだけ抜粋。

67年前のボロ負けで 
終わったはずのあの戦争を 
続けたかったやつらの夢 
それが原発だ間違いねー 
だからもうとっくの時代おくれ

署名投票デモンストレーション 
いうこと聞かせる番だ俺たちが

Sleigh Bells - Reign Of Terror

Sleigh Bellsの2nd。「結構短いスパンで出してきたなー」と思ったんですが、1stから2年も
経ってたんですね（汗）。一昔前くらいに思えるな。

ボーカル＋ギター＋ドラムマシン、っていう「エレクトロ版ホワイト・ストライプス」なデュオの
基本体制は変わらず（こういうミニマルでシンプルな編成大好き）。ただ、ギターのフレーズ
やリズムパターン等々、アレンジの幅がぐっと広がってたり、全体としてよりメロディアスに
なったりしてます。しかもそのメロが今回はかなりイイ！超ポップ。

そこに加えて、1stに収録されていたような何も考えてない（ように見える）乱暴で荒々しい
曲もちゃんと入ってて。これがまたその他の割とメロディアスな曲との対比で、3割増しほど
暴力的に聞こえてアガります。

というわけで、最高の2ndアルバムになってました。きっちり進化してて、素晴らしいっすね。
最近チルするのも飽きたし、スピーカーで爆音推奨、気持ちイイ。

G.I.A. - Boarding Pass

O'Third Ent（去年はzillaとか出してました）から、G.I.A.（Gone In Alabama）のミクステ。
コイツらもHuntsvilleです。いいですね～、Huntsville。「Huntsville」のラベルでも作ろかな。

PRGｚやG-Side、Jackie ChainなんかをプロデュースしたBlock Beattazっていうチームが
全面プロデュースしてます。同じO'Third Entのzillaほど変態チックではないですが、スロウ
でスムースなサウンドが気持ちいいっす。 Huntsvilleの音に特有のメロウさ、というか哀愁
はコイツらも持ってる。かなりイイネ！

Hodgy, Domo Genesis And Tyler, The Creator - Rella

これはヒドイ笑。会社のPCで見て、Hodgyのビームは堪えましたがTylerの粉で吹きました。
2012年のベストPV、早くも決定したくさいですね。

でも曲は抜群にカッコいいってのは、さすがOFWGKTA！トラックはTylerじゃなくLeft Brainみたい
ですね。3/20発売の『Vol. 2-of Tape』も俄然楽しみになってきたわ。

Burial - Street Halo / Kindred

Burialの去年リリースの『Street Halo』と今年リリースの『Kindred』を合わせた日本限定盤。
Beat Recordsさん、非常にナイスなリリースです。

ダブステップがREMIXあたりで取り上げられるようになった頃、ちょうどボクは大学生でリアル
タイムでシーンが大きくなっていくのを見られたわけですが、その頃からBurialは別格というか
異次元でした。名盤1stもMIX CDなんかで聞いてたダブステップとは全然別物だと当時から
思ってたし、これまた名盤の2ndでテクノやハウスに急接近して更に独特の音像を作り上げた
ことでも、それは明らか。

この新作でも、ますます深化してます。前作『Untrue』の路線を掘り下げたような内容ですが、
中でも『Kindred』収録曲がヤバイ。1曲11分とかで特に曲が展開していく訳でもないのに、耳に
スルスル入ってくる。聞いてる内に、曲の中にズブズブ引きずり込まれるこの感じ。海の底から
聞こえてくるような、暗くて深いけど不思議と透明感のある音は健在。全編を覆うメランコリアも
相変わらず魅力的。必聴ですぞ。

S Boogie - Maintain

TETRAD THE GANG OF FOUR、Cracks BrothersのS Boogie aka Sperbの新曲。この人は声が
カッコいい。TETRADの中では、B.D.の次に好き。この曲もなかなか良いっす。トラックはジャックぽい
けど、何の曲かは分からんです（ジャックじゃなかったらごめんなさい・・・）。全然チェックしてない間に、
Soundcloudの埋込みコード変わったんですね。画像のサムネイルが表示されてイイ感じ！

Yelawolf & Ed Sheeran - Slumdon Bridge

Yelawolfがイギリスのシンガー・Ed Sheeranと組んだ4曲入りのEP。想像してたより全然
良いじゃん！特に、1曲目の「London Bridge」がツボでした。フォーキーでアコースティック
なサウンドにEd Sheeranのフックがはまりまくり。何でも、ガキの頃からグライム聞いてた
みたいで。成る程、ラップにばっちりハマるフックが出てくるわけですね。このEd Sheeran、
イギリスでは相当人気あるみたいですね。去年はグラストンベリーにも出てたみたいですし。
グライムのMC達ともコラボしてるみたい。すごく、すごくアルバム聞いてみたい！

SEEDA - 小金持（Short Ver.）

 

SEEDAの2/29発売『23edge』から「小金持」のPV（Short Ver.）公開！「小金持」のリリックは
SEEDAのブログのこのエントリーに公開されてます。他にも何曲か公開されてますね。

Short Ver.なんで1分弱しか聞けないしアルバムがどうなるかは分かりませんが、これは久々
に期待して良いんじゃないでしょうか！過去数作にあった閉塞感からは、ブレイクスルーしてる
気がします。スキル爆走のラップに持ち前のユーモアが戻ってきたら、SEEDAは最強！

Green Ova Undergrounds - Diamonds Of God EP

Shady Blazeの新作と同タイミングで、本丸であるGreen Ova Undergroundsの新作EP！Shady
Blazeと違って、こっちはまだフリーDLのままっすね。全20分弱の小品ですが、やっぱりコイツら
の作るトラックは新鮮でイイ！今のUSでいうと、例えばLex Lugerみたいな暴力的な感じ（当然良い
意味ですよ！）じゃなく、もっと繊細。正直自分の家のスピーカー（しょぼい・・・）では上手く聞こえ
ない音があるので、いつもイヤホンで聞いてます。あと改めて感じるMain Attrakionzの素晴らしさ。
個人的には、Squadda BよりもMondre M.A.N.推しで。

Shady Blaze - The Grind, Hustle & Talent

2/14から2/15にかけて、バレンタイン・デーということもあってリリース多かったですね。
Green Ova関連のリリースも幾つかありましたが、その中でもこのShady Blazeの新作
はアガる！去年の「Shady Blaze & Ryan Hemsworth」名義以来ですが、相変わらず
素晴らしい出来。USのラップだけじゃなく、グライム・ダブステップ・スクリューなんかの
複合的な影響が感じられて面白い。Green Ova本丸の音とはまた違った色してますね。
より攻撃的。あ、昨日はフリーDLだったのが、今見たら5ドルに値上げされてる・・・。

Ski Beatz - 24 Hour Karate School Presents Twilight

Ski Beatzの『24 Hour Karate School』シリーズも第３弾。今回のテーマは「Twilight」。
日本語に訳すと、夕暮れ・黄昏・夕闇ってとこでしょうか。

個人的にこのシリーズはパート2の方が好きだったというか、パート2はなかなかの傑作
だったと思ってますが、今作はそのパート2よりカッコいい。シリーズを重ねるに連れて、
1曲1曲のクオリティだけでなく、アルバム全体での「作品」としてのクオリティも上がって
きているように思います。

今作はタイトルの「Twilight」というテーマ通り、メロウでアーバンなトラックが多め。そこに
Curren$yやSmoke DZA等のJetlife勢を始め、Mac Miller君やStalleyが華を添えてます。
フックにシンガーをフィーチャーした曲もピンポイントで効いてる。パート2の硬質な作風とは
一線を画す、甘く流麗な雰囲気。長い1日の終わりに、これ聞いてゆらりとしましょう。

HIGH 5 - #MAJI超！

全然ノーマークだったし正直知らなかったんだけど（恥ずかし・・・）、これはやられました。
バレンタインに岩国からのプレゼント。最高やんね！ジャケ写クリックでレッツDLです！

SIMILABからOMSBやJUMAが参加してたり、Cherry Brownがフィーチャーされてたり、
「Local Distance（pro. by 今夜が田中）」のREMIXとC&Sバージョンが収録されてたりと
T.R.E.A.M.周辺を追ってる人にはたまらない内容になってます。

でも何よりトラック・ラップ共に、USのGreen Ova Undergrounds辺りのサウンドとリアル
タイムで繋がってる・影響されてる感じが最高。地方にもこんなカッコいいのがいるって、
ホントに励みになりますね。これはむしろUSのラップファンに是非チェックしてほしいっす。
チェックしないとかダメでしょ、MAJI超！

※3000DL突破記念で、『#MAJI超』に2曲加えた『#MAJI CHO! (World CHO! Edition)』が
新たに公開されてます。DLはこちら。DatPiffやん！World Wide！！

2/11「SEXORCIST」＠BEDへのガサ入れ・・・

もうlivedoorのニュースにも出てたんで、殆どの人が知ってると思いますが。

→東京のクラブに大規模なガサ入れ。しかし何も出ず

実はボクも、この日の「SEXORCIST」は行こうと思ってました（結局止めましたが）。
下手したら自分も警察に連行されて、尿検査受けさせられてたかと思うと…。

上記のtogetterでも触れられてますが、このガサ入れは違法な捜査である可能性
があります。風営法の件といい今回の件といい、警察に対する不信感が募るばかり。

何よりもB.D.の新作かつ傑作である『Illson』のリリパを、こんな雑な捜査で潰された
ことが腹立つ！一体何なのよ、ホント。捜査の責任者はきちんと説明すべき。

今度はこっちが、きっちり「合法的な」やり方で抗議したいですね。

LIL UGLY MANE - MISTA THUG ISOLATION

Metro ZuがFacebookでシャウトアウトしてて、しかもフリーDLだったんでとりあえず落として
みましたが、めちゃカッコいい！Metro Zuはマイアミですが、このLIL UGLY MANEの地元
はbandcamp見る限りリッチモンドみたいですね。sortahumanからSUPAが参加してる通り、
音はHuntsvilleのヤツらに通じるものがあります。ジャケは昔懐かしNO LIMIT作品みたい。
本人自作だそうで。discography見てたら1月にも未発表音源をまとめてリリースしてたんで、
こっちも要チェックですね。

OYG - NOW... THEN, AGAIN

TAMU『SLOW START』と同日発売の、「謎の白人ラッパー」OYGのソロアルバム。
TAMUのアルバムとは正反対で、ジャケはモノクロ。内ジャケ含め、アートワークはタグ
で埋め尽くされてます。イイネ！

Budamunkが全面的にプロデュースしていての元、全体の雰囲気が統一されてます。
WATTER・16FLIP・DJ JUCO・Laidlawの4人もビートを提供してますが、Budamunkの
ビートに上手く溶け込んでます。このTAMUとOYGの対照的な感じは、意識的に企画
されたものなんでしょうか。あと2004～2006年の過去音源も入ってますが違和感なし。
この時点でもう既に、スタイルがある程度完成されてたってことか。

OYGのラップはこれまでの客演での実績通り、めちゃくちゃカッコいい。英語でラップした
かと思えば唐突に日本語が飛び出してきたり、逆もしかりで変幻自在。次に何が出て来る
のか分からん。スキルは抜群、全編客演なしの1MCで勝負。アルバム中に「bushido」って
曲がありますが、正にサムライ！TAMUとOYG、どちらも素晴らしいですが、自分の嗜好で
今回はOYGに軍配かな。でもまあ、どっちもマスト。

TAMU - SLOW START

DNCから『本音は骨の髄の中』を経ての、TAMUのソロアルバム。マスタリングはPUNPEEで、
このサイケデリックなアートワークはTAMU自身が手掛けてます。S.L.A.C.K.といいWATTER
といい、みんな多才すね。ボクはタワレコで買いましたが、特典の歌詞カードもカオス。

『本音は～』では全てのトラックがWATTER作でしたが、今作ではPUNPEEやS.L.A.C.K.に
16FLIP等、9人のトラックメーカーが名を連ねてます。色んなタイプのトラックが集まることで、
アートワークのような多彩な表情を持つアルバムになってる。この辺は、同日発売のOYGの
アルバムとは真逆だし（OYGについてはまた後日）、DNCのこれまでのリリースを振り返ると
ちょっと異質な雰囲気。またトラックだけでなくラップの方も、リリックはアツイけど淡々とラップ
するこれまでのTAMUに加えて、「金」や「GINGIRAGIN」のようにドスの効いたラップを聞かせ
たりしてます（カッコいい！）。これは結構ビビった。自分の予想をいい意味で裏切ってくれた、
意外性に溢れたアルバム。

E-40 - They Point Ft. 2 Chainz and Juicy J

E-40の「Function Ft.YG,IamSu,and Problem」に続いての新曲。2 ChainzとJuicy Jをフィーチャー
してます。これまたカッコいい。ラップのスタイルは3人とも違いますけど、3人ともカッコいいので
大変痺れる（2 Chainzの良さは最近分かってきた）。E-40とJuicy Jのベテラン2人は鉄板ですね！

Curren$y - Here

スーパーボウル記念のリリースみたいですね。5曲入りEPですが、中身はそれ以上！
Kanye West「Drive Slow」なんかのメロウでネタ感の強いビートをチョイスしてますが、
やっぱCurren$yはこういうビートを乗りこなすの俄然上手い。今年は「24 Hour Karate 
School」シリーズに「Pilot Talk Ⅲ」と、楽しみが尽きない年であります。

Nasty Mane & Project Pat - Belly On Full

Project Patの新作。Nasty Maneってヤツと組んでます。一応livemixtapesやdatpiffを
探したんですがこの人名義の作品は見つからず。Facebookにも痕跡なし。誰だろう。
Juicy JやDJ Paulもフィーチャーされてます。オススメは、J Greenがプロデュースした
「F*ck That Beef Shit」かな。666 Mafiaの影響受けたJ Greenが、Project Patの曲を
プロデュースって何か素敵。livemixtapesのコメ欄に「The beatz all sound the same」
ってコメントがあったけど、カッコいいからいいんだよ！

Lil Lody - Last Of My Kind

このミックステープは1週間ほど前にリリースされたんですが、何かもう随分と前の作品の
ように思えますね。良いミクステのリリースが多いのか、自分が以前よりチェックするように
なっただけなのか、市場のサイクルがどんどん速くなっているのか。Lil Lodyは自分の中で
トラックメーカーってイメージだったのですが、ラップもしっかりしてますね。不勉強でした。。
Lil Lodyのトラックは1曲だけですが、他のトラックもばっちり。

で最初の話に戻りますが、毎日のように何らかの音源がリリースされてると、ただ聞いてる
だけじゃ自分の中に何も残らないな、と。twitterで呟いても、TLの荒波に流されて埋もれる
だけですし。ブログにエントリーを書いてみたり、MIXやプレイリストを作ってみて自分の中で
整理するの大事、と最近すごく思います。

『人生はビギナーズ』

予告編を劇場で観て「父のカミングアウトと死を通して
主人公が成長するラブストーリー」みたいな陳腐な想像
してたんですけど、何となくひっかかるものがあって結局
観てきました。いやー、よかった。これが第六感か。

監督は『サム・サッカー』のマイク・ミルズで、主役はユア
ン・マクレガー。お父さん役のクリストファー・ブラマーは
この役でオスカーノミネートされてますね。あと『イングロ
リアス・バスターズ』でショシャナを演じたメラニー・ロラン
がフランス人の女優役で出てます（めっちゃ可愛い）。

主人公とゲイをカミングアウトした父、その父と若いゲイ
の恋人や仲間、ゲイだった父とその事を知りながらも父
を愛していた母、そんな両親の関係を見て育った主人公、
そして主人公と恋人…etc。予想していた主人公の成長
＋単純なラブストーリーじゃなくて、もっと色んな人間の
関係や愛情を描いたヒューマンドラマでした。


鑑賞後の余韻にどっぷり浸った映画は久々。何でこれがアカデミー賞の作品賞にノミネートされなかった
のか、全く理解できない…TVとか雑誌でもっと取り上げてほしー。あと映画情報のサイトとかであらすじが
書いてありますが、ほとんどが間違ってます（汗）。その辺は無視して観て下さい！

Mads - The Raw

『LEGENDオブ日本語ラップ伝説』のマイクロフォン・ペイジャーの回で、サ上が「やっぱNYの
かっこ良さがわかってないとダメだよなって思いますよ」と言う箇所があります。Madsを聞いた
時に一番に思い浮かんだのはこの言葉。

特別に新しいサウンド・フロウ・トピックがあるわけではなく、むしろかなりベーシック。アニメの
主題歌をジャックするようなラッパーがいる現状では、こういったグループを保守的に見る人も
いると思います。ただ、やっぱりこういうモノも最高にカッコいいですよ！タイトなビートとラップ、
これぞ「Back 2 Basic」。

『預言者（Un prophète）』

ヒューマントラストシネマ渋谷では2/3に公開終了と
聞いたんで、慌てて観てきました（汗）。

フランスのギャング映画で、2009年のカンヌで審査員
特別グランプリ貰ってますね（パルムドールじゃない）。
刑務所で偶然マフィアの幹部に仕える事になったアラブ
系の青年が成り上がっていく物語なんですが、もう現代
の『ゴッドファーザー』とでも言いたくなるような面白さ。

特にラスト15分程の展開は、正に『ゴッドファーザー』
にある謀殺劇のような緻密さ。圧巻です。こういう権力
闘争もの、大好物です。『仁義なき戦い』とかも大好き
だし。人間の生の部分が見えるのが面白いっすよね。

上映時間は2時間半とかなり長いですが、だれるような
シーンは皆無。公式ページを見るとこれから順次全国
公開されていくっぽいですし、もっと色んな地域の人に
観てほしいっす！
 

YouTubeのコメント欄見たらコメントが1個だけついてて、それが何とbenzmafiaさんからの「dope.」で
思わず吹きました笑。映画にも「dope.」つけるんですね、benzmafiaさん。

Dizzy D - The Huntsvillian

この前のKristmasのエントリーで「Huntsvilleやっぱアツイですねー」みたいな事書いてたら、
Dizzy Dから新しいアルバムきてました。その名も「The Huntsvillian」！ハンツヴィル人。
改めてこの辺のアーティストは面白いっすね。エレクトロに接近したトラックっていうベクトルは
他の地域の尖ったアーティストと大差ないんですけど、かなり奇天烈で独特な音になってる。
このアルバムもかなりイカれたカッコ良さ。ぶっ飛んでるね！

Gangrene - Vodka & Ayahuasca

年初は毎年リリース少ない印象がありますが、今年まともに新譜を買ったのはこれが初かな
（ERA vs MASS-HOLEはREMIXなんで）。The AlchemistとOh Noがタッグ！やば！

何となくインストのビート集かなと思ってたんですが、思い切りラップアルバムでした。ゲストに
Roc MarcianoやEvidence、ProdigyにKool G Rapとこれまたヤバい面子。トラックはジャケや
トラックメーカー2人の組み合わせを見れば分かる通り、かなりドープな仕上がり。最高や。

これタワレコで買おうと思ってたんですけど、どの店行っても「在庫無し」でした。売り切れたか、
初めから置いてなかったのか。後者だとしたらもっと頑張れよ、タワレコ！

L.E.$. - Regulate

またまたL.E.$.の『MENACE』からの新曲。今回はWarren Gのクラシック「Regulate」ジャック
ですね。前の「Black Hoodie Rap」がComptons Most Wantedのジャックでしたが、L.E.$.の
中でウェッサイ・クラシックのリバイバルが来てるんでしょうか。『MENACE』も、もろウェッサイに
なってたりして。

最近のエントリー、Boss Hogg Outlawzの話題ばっかりになってるな・・・。いや、マジで好きなん
ですよ、BHO。もうこれはヒューストンに行くしかない。

Kristmas - So Gifted

twitter経由で知りましたが、この人も地元がAlabamaはHuntsvilleですね。G-Side、PRGｚ、
Sortahuman、Dizzy Dと揃いも揃ってみんなアツい。Huntsvilleではないですが、Yelawolfも
Alabama。

この人のブログ見てみたら「Re-Drop」って記述がありますが、2008年に発表したモノを再度
フリーで出し直したっぽいです。Sortahumanのようなエレクトロな変態トラックがカッコいい。
誰がトラック作ってるんだろ。他にもWu-TangのO'l Dirty Bastard「Shimmy　Shimmy Ya」の
ジャックや、Meters「Cissy Strut」にラップをまんま乗せた曲もあってオモロい。

MUG - Money & Pain

Boss Hogg Outlawzの構成員、MUGのミクステ。去年出たBHOのアルバムやSlim Thug、
Dre Dayのミクステにも参加してましたね。

BHOからはSlim Thug、Dre Day、L.E.$.が参加。大御所Scarfaceが1曲参加しててびっくり。
L.E.$.『Settle 4 L.E.$. Volume 2』、Slim Thug『Houston』に続いてBHOが絶好調なのが良く
分かります。BHO大好きなので嬉しい。メロウなネタの曲が多めで且つ個人的にツボでした。
Jetlifeの「1st Place」ジャックもハマってます。