前述の通り自分が想像した「1+1=2」式でなく、Malaが正にキューバ音楽と「セッション」している。ロンドンやブリストルのグレーな空でもなく、ハバナの真っ青な海でもない、UKベースミュージックとキューバ音楽のフュージョン。ECDが『ECDIARY』でサンプラー+生ドラムと組み合わせが意外とやりやすかったと言っていた通り、「デジタルな音+生演奏」という方式は、組み合わせ次第でもっと大きな可能性がありそう。少なくともそう思わせるような音がここにある。最後のダブ、スカが混ざった中に女性Voの歌声が入っていく「Noches Sueños feat. Danay Suarez」は、溜息出るほど美しい…。