監督にピーター・ウィアー、主演にハリソン・フォードという『刑事ジョン・ブック 目撃者』と同じコンビ。ハリソン・フォードの子供役に少年リバー・フェニックス。脚本は『タクシー・ドライバー』のポール・シュレイダー。
現代の物質主義や資本主義社会に反発し未開のジャングルでゼロから生活を始めるも、実際には自分も批判していた文明や社会と根本的に大差なかった、という痛烈な皮肉。
ハリソン・フォード演じる発明家・アニーの発明品「彼(という名前の製氷機)」がジャングルでの生活を潤すものの、最終的には周囲の環境を人の住めないものに破壊してしまう様は、正に彼が危惧し批判していた核戦争のメタファー。
「神は不完全な社会を作った、それを正すのが人間の仕事」というアニーの台詞は、彼(「人間」とも読み替えられると思う)の傲慢さを端的に表してますね。