何でもありなレイヴ・イベント「Soundgram」を主催するDJ、PortaLによる初のMIX CD。ダブステップ、ジューク/フットワーク、ジャングル等を1~2分でガンガン繋いでいくんだけど、これが最高にクレイジーで素晴らしい。自身が主催するイベントをそのまま体現するような雑食性。楽曲を飲み込んでどんどん大きくなっていくモンスターのよう。個人的には中盤のジューク/フットワークへの展開が、まるでキメながら『ブレードランナー』のようなSFの世界でぶっ飛んでいるような感じで最高でした。これでいて尚且つ、めちゃくちゃに踊れるMIXになっているのが素晴らしい。街中で急に踊りだしたりしないように。
2013年4月17日水曜日
2013年4月8日月曜日
孤島の王
ノルウェーのオスロ南部にあるバストイ島。そこには1900年から1953年までの間、犯罪を犯した少年を更生させるための施設があった。だがそこで行われていたのは更生とは名ばかりの、職員による締め付け、過酷な懲罰、性的虐待。そうした環境の中でも少年達は規律を乱すことなく耐えていたが、ある少年の自殺をきっかけとして、溜まっていた不満が爆発する。
同じような題材としては『大脱走』や『ショーシャンクの空に』などが有名だが、本作で描かれている少年達の人間としての尊厳や自由を希求する姿は、『レ・ミゼラブル』で革命を求め戦う人々の姿に重なる。もしくは、コミック版『V・フォー・ヴェンデッタ』のラストでもいい。組織化されてもなく、リーダーもなしに自然発生的に起こる暴動・蜂起に、人間として手放してはいけないものは何か、痛感する。憲法改正や徴兵制の検討など、きな臭いニュースが耳に入る今のこの国で、このような映画を観る価値は間違いなくある。
更生施設の院長役として、デヴィッド・フィンチャー版『ドラゴン・タトゥーの女』でマルティン役を演じたステラン・スカルスガルドが出演しているが、その他はほぼ無名のキャストによるものらしい。個人的には、施設で優等生的な役割を務めていたオーラヴ役を演じたトロン・ニルセンという役者が印象に残った。
2013年4月3日水曜日
BLUEBERRY『C.R.E.A.M.』
THINK TANKからBABA a.k.a. BLUEBERRYの最新MIX。レーベルはBLACKSMOKERからではなく、BLACK MOB ADDICTというレーベルから。調べてみたら、BLUEBERRYのMIXが他にも2枚ほどリリースされてる模様。ドロドロとしたファンクから始まって、ウータン、ナズ、ビギー、コモン、スヌープ、ATCQ、Smif-N-Wessunなどの定番から、Death Grips、Tyler, The Creator、Black Hippy、UKグライム、果てはアフリカ産かと思われるモノまで、ラップチューンが次々と繋がれていく。その数なんと40曲。音質は荒いものの、それが却ってMIXの妖しさを強調しているかのようで良い。
2013年4月1日月曜日
MASS-HOLE as BLACKASS『Telephone my girlfriend on a cold dai』
2月のREFUGEE MARKETはとにかく混んでいて、人が密集していたせいか疲労困憊な人が多かった。MASS-HOLEのDJ中、ボクの隣の兄ちゃんもスピーカー横だったにも関わらず、今にも寝そうな勢いだった。この日のMASS-HOLEのプレイは、かなり酒が入っていたせいもあり記憶はおぼろげだけど、強烈なベースとダビーな音響に思わず震えた事ははっきり覚えている。MASS-HOLEによる最新のMIXは、センチメンタルなタイトル通り、甘いソウルやR&Bを中心としたMIX。2月のREFUGEEの時のボクの記憶とは違った、MASS-HOLEのメロウな部分が堪能できる。春が来たといってもまだ少し肌寒い季節に、程良い暖かさを感じさせる内容。
ラベル:
MASS-HOLE as BLACKASS,
日本語ラップ
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