2012年9月27日木曜日

The Jon Spencer Blues Explosion『Meat and Bone』

JSBX名義では10年振り、Blues Explosion名義の『Damage』を含めても8年振りとなる新作 。JSBXとしての前作『Plastic Fang』は普通に良いR&Rアルバムだと個人的には思ったものの、ストロークスやホワイト・ストライプスが台頭した「R&Rリバイバル」真っ只中でのリリースだったせいか、メディアから「柳の下のドジョウ」狙いだなんだと叩かれ、そうした批判にうんざりした様子のジョンのインタビューを読んだ記憶もあり。Pitchforkを確認してみたら、「2.5」点の低評価で「farewell album」とまで言われてる。

ただ20年以上になるキャリア中、「R&Rリバイバル」の10年以上前から、彼らはずっとブルースとR&Rのビルド&スクラップをやってきた訳で。ジョンのサイドプロジェクト「Heavy Trash」(アメリカーナ好きにはお勧め)や過去作のリイシューを挟んでの今作も、その根本に一切ブレは無し。タイトルそのままにスピーカーから吐き出される、肉と骨だけのぶっきらぼうな音楽。この変わらなさに、彼らの自負や意地、そしてプライドを感じる。枯れた白髪混じりのオヤジ達による、ブルースの爆発ワンスアゲイン。