2012年4月26日木曜日
Jack White - Blunderbuss
元ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトのソロ作。ラカンターズやデッド・ウェザー名義での
リリースはありましたが、ソロでの作品はこれが初ですね。ラカンターズやデッド・ウェザーでも
ベースで共演しているジャック・ローレンスと、スキー・ビーツのバンドでドラムを叩いてるダル・
ジョーンズが同じ曲(「Trash Tongue Talker」)に参加してたのが個人的にアツかった。
これまでのジャック・ホワイトのキャリアを知っていれば想像はつくかと思いますが、ブルース・
カントリー・R&R(ガレージ)といったアメリカ伝統音楽の満漢全席。他のプロジェクトと同様の
ハードな音を期待してると、肩透かしをくらう可能性あり。ジャックの嗜好がよく出た、初ソロ作
に相応しい内容になっていると思います。
ただ、良くも悪くも想像通りの出来・内容だったのは残念。ストライプスのように制限が無い分、
やりたい放題(特にアレンジ面で)やってます。ただ、ジャックのコンセプトの他にノイズが無い
せいか、まとまり過ぎていて刺激には欠けるかなと。トレント・レズナーやジェイソン・ピアース
のような変人達とは違い、ジャックのクリエイティヴィティがより発揮されるのはバンドの方なの
かもしれませんね。
驚きや新鮮味には欠けますが、それでもこれがアメリカーナの良作であることには間違いない
です。好事家は買うべし。後はこれがライブでどう再現されるのか、凄く興味ありますね。日曜
夕方のグリーン・ステージでお願いします、SMASHさん。